2009年 06月 15日 ( 1 )
富士山の原始林 5合目からの下山エコツアー
梅雨に入ってまだ一度も雨の降っていない山中湖
明日も晴れるようだ・・・。

先日の続き
富士山・精進口登山道下山ツアー

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画像 上
3合目付近のアカマツ
傷ついた樹皮を覆う樹液(松脂)
無色透明な、まるで雨露のような樹液が固まると白く頑丈な皮膜になる
柔らかい樹液を指に取るとなんとも良い香りがする。
もちろん、滑り止めとしての効果は絶大!

写真 中
カラマツの切り株を覆うタチゴケとまつぼっくり。
初めてここを訪れる方は一様に驚くのがコケの厚さ
手を突かずに倒れても痛くないくらい厚い
新しい切り株もすぐにコケに覆われる。

写真 下
ヤナギの種と綿毛
富士山麓では物凄く多く自生するヤナギ(ミヤマヤナギ)
この綿毛が舞い始めると、まるで雪が降り始めたのかと思うほど多く舞う。






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写真 上
当日、登山道に白いリード線が這わせてあった。
何かの調査だろうと思って歩いていると、途中で東京大学の調査員に2度出合った。
精進口登山道の5合目から3合目の間で地下水の流量調査をなさっているとの事。
上流と下流で電位差を測定しているのだそうだ。
地面から約1000mに大規模な地下水脈があるとの測定結果を得たと話してくれた。
写真はその測定機器のひとつ。

写真 中
2合目付近にある『林業小屋』
その昔、関東大震災と東京大空襲の2回。関東地方で復興の為に大量の木材が必要となった時期
富士山麓から多くの木材が切り出された
そのときに造られた数件の小屋が今も残る
1件は未だに登山道の整備や森林保全に使われている。
写真の小屋は外から見るに現在は使われていないようだ。
当時は煙突から囲炉裏やカマドの煙が上がり、風情のある景色だっただろう・・・。

写真 下

2合目付近のナラの古木
富士山麓の木々は、厳しい環境下で育つため平地に比べて育ちが遅い
この木で樹齢は4~500年と言われている
側に立つと悠久の時を語りかけてくれるような気がする・・・。






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写真 上
3合目以下のスズタケの生い茂る場所で無数に見られる 『獣道』
色々な動物の足跡が見て取れた
足跡は雪上に付く物以外、写真ではなかなか上手く撮れない
この日は、シカ・カモシカ・キツネ・クマ の足跡を見る事ができた

写真 中
クマの食痕
朽ちた倒木の中に居る虫の幼虫などを食べた跡
腐りかけた倒木を豪快に引き裂き、中に居た幼虫を根こそぎ食った模様

写真 下
『オトシブミ』という昆虫の卵が入っている
通称『オトシブミの揺りかご』
木の上で葉に玉子を産みつけ、器用にたたんで丸め地面に落とす。
成虫は鼻の長いゾウムシの仲間で、大きくても1センチに満たないため、あまり人目につかない
広げてみると黄色い小さな玉子が1つ
元通りに丸めて地面に返した






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写真 上
登山道脇に群生していた『キイロスッポンタケ』
腐敗臭を出して昆虫をおびき寄せるタイプのキノコなので、周囲は異様な臭気に包まれていた。
このキノコ、あまり頻繁には見かけない
関西地方では絶滅の恐れがあると言われているそうだ

写真 中
前を歩くインストラクターが「おおっ!」っと声を上げた
視線の先を見ると、猛禽の食痕
捕食されたのはコゲラで食ったのはおそらくハヤブサとの事(同行の猟師談)
森の中の3K 『綺麗 汚い 可哀想』
誕生と同じだけ死があり、食物連鎖という弱肉強食の掟の中に暮らす森の生き物
可哀想と思うのは人間だけだ…
しかし、やっぱり弱いモノが食われるのは可哀想って思ってしまう

大室山を囲むルートの別れ道
真っ直ぐ進むと大室山の麓へ
左へ行くと火口列を見ながらブナ林の上から麓へ下る
この石積みは江戸時代に敷かれた石畳と一緒に作られた物
石畳は朽ちてしまったが、この石積みだけは今も残る
苔むした石に歴史を感じる




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道中、何度か見かけたギンリョウソウ
大室山のブナ林で最後の休憩を取っている時に撮影した
ブナの大木の根ッコの影にひっそりと咲いていた
森の中には色々な植物があるものだ・・・




っとまあ、ダイジェストで5合目から1合目まで振り返ってみた
こうして画像として見るのと実際に目で見るのとでは大違い!
その場の空気の匂いや触感
そして何と言っても格別に美味い弁当

ご覧頂いた方々には是非一度、富士山の原始林を体験して頂きたいと思う

最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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by a6m2_jpn | 2009-06-15 23:59 | 富士山