樹木の生命力 【家族の木・森の中での出来事】


私の家の周りは昔、ハリモミやフジブナの大木が茂る森だったと聞く。
今はハリモミは見当たらないが、冬に葉を落とす樹木の森の中で暮らしている。

画像は敷地の南東側に立つ木。
よく見ると倒れかけたブナの幹をミズナラの株が支えている。

何がきっかけでブナが倒れたかは定かではないが・・・。
おそらく、もともと生えていたミズナラのすぐ横からブナが芽を出し育っていったのだろう。
でもブナは既にしっかりと張ったミズナラの根を縫うよう根を伸ばさなきゃならなかった。太い根っこを張る事ができなかったんだろうな。
風か雪に負けて倒れた・・・。

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しかしブナの命運は尽きていなかった。
倒れたところはミズナラの株。二股に分かれた場所だった。
だいぶ傾いたけどミズナラのお陰で生き残る事ができた。

長い年月一緒に成長してきたブナとミズナラ。
最初はミズナラも「なんだなんだっ!重い重い!向こうへ倒れればいいじゃないか!」って思ったに違いない。

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でも今ではミズナラが倒れかけたブナの幹を包み込み、2本合わせると周りの木々よりも太く立派に成長している。


森の木々は太陽の光を求めて、より高く幹を伸ばし、さらに横へ枝を広げる。
それは静かだけど人の寿命の10倍以上も長く続く、生き残りを掛けた戦いなんだな。

このミズナラとブナの出来事は、太古から続く大自然の営みからすればちょっとした偶然なんだろうけど、私はその姿を見て樹木の生命力の強さを感じ、敬意を抱かずには居られない。
何か大切な事を、この木が教えてくれているって、そう思う。

この木は今後、どんなに強い風にも、重い雪にも負ける事は無いと思う。
2本は決して離れる事無く、他の木々よりも強固な根っこを張って力強く生きている。

私はこの木を、親しみと願いを込めて「家族の木」と呼びたい。
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by a6m2_jpn | 2009-02-11 16:52 | 富士山の森
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